お寺で拍手

弁栄上人が行脚の折、柳津より宮島に至る前、夜から小雨になり、その後、宮島に到着する時は天気は快晴となり、景色は一層の麗しさを増していました。上人は云われました。

「昨夜のあの雨がいわゆる掃除となって、だからこそこの麗しさなのです」

やがて神前に拍手を打って礼拝なされました。その後、備中倉敷のお薬師さまに参詣の時も拍手をなされました。

随行者が「お寺では合掌のままでよさそうなのに、なぜ拍手を打つのですか」とお聞きすると、

「なに、拍手を打つ事も仏法にあるのです」と。

(『ミオヤの光縮刷版第2巻』435頁参照)