未来のブッダたち

ある小学校に弁栄上人が招かれて、児童のために一場の御法話をなされたことがありました。
上人は法話をなさるにあたって、先ず児童のために十念を称えられました。御法話のあと、お帰りになった時、隨行していたある信者の方が上人に尋ねました、

「先ほどお上人は児童のために十念をお授けになりましたが、一体なんと言ってお称えになりましたか」

と尋ねると、上人は

「汝等応成等正覚者、我今稽首礼」(汝等まさに等正覚者と成らん。我今稽首して礼したてまつる。〔あなた方はいずれブッダとなるでしょう。それ故に私はあなた方を敬って礼拝いたします。〕)

とお答えになりました。

(『ミオヤの光縮刷版 第2巻』146頁参照)