病気との相撲

弁栄上人が越路(新潟県)を巡回中に疝病(胸や腹がさし込んで痛む病気)を患われた時、上人は兼ねてより病気の辛さに耐えられる力を試してみたいと思っていたので、幸にこれを試みる機会となりました。大分熱が出て来て身体が重くなって来てました。「愉快だ、病気と努力との力くらべの相撲だ」。上人は熱が40度位でも平然として耐え、法悅(信仰中の喜び)の中に仕事を営まれました。
何十年もこのようにして精進なされました。

(『ミオヤの光 縮刷第2巻』448頁参照)