闇く見える?

弁栄上人が小金ヶ原(現在の千葉県西部)の草庵に住んでいた頃、ある夕暮近隣の農夫が訪ねて来ました。ちょうどその時、上人は仏画の染筆に専念されていました。
農夫は尋ねて「こんなに暗くなっても見えますか?」
上人答えて「はい、見えます」
農夫「どんなふうにに見えますか」
上人、あっさりと「闇く見えます」と。

(『ミオヤの光 縮刷版第1巻』353頁参照)